「二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」《step2:挑戦》まとめ
はじめに
本記事はweb企画「二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」の《step2:学習》で公開した先行挑戦字書きたちのプロットとその解説のまとめです。すでに10万字超の小説を書き上げたことのある二次創作長編字書きたちのプロットからそれそれ学びを得て、自分のプロット作りに活かしていただけたらと思います。
また2023.1.15~2.28は《step3:挑戦》期間です。
得た学びを元に【共通お題】からプロット作成に挑戦、【共通テンプレート】に記入して、【共通タグ】をつけてTwitterに投稿してみてください。「人の目に触れるものを作る」という意識はきっとあなたを成長させてくれると思います。また実際に人の目に触れる場所に投稿することで新たな気付きに出会えるかもしれません。そしてあなたが挑戦したプロットは、長編を書いてみたい二次創作長編字書きたちの新たな学びになります。webワークショップ「二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」の総決算として、是非ご参加頂けましたら幸いです。
先行プロット挑戦者①ごん
超絶技巧の組み立て職人・ショートケーキ字書きtwitter.com
作成10万字プロット
含:カップリング、性行為
※その他特記事項はプロット1枚目をご確認ください。
10万字プロット解体新書
ショートケーキ型超絶技巧プロットについての解説です。複雑に入り組んだこのプロットは具体的にどんな形をしているのか?多角的に解析してみました。
10万字プロット作成時の自作メモ
メモは物語の源流。あの複雑なプロットは全てこのメモからスタートしています。「心電図」と名高い謎プロット図とその解説もありますよ。
先行プロット挑戦者②花
空前絶後の積み上げ名人・ ミルクレープ字書き
作成10万字プロット
含:カップリング、性行為
※その他特記事項はプロット1枚目をご確認ください。
10万字プロット解体新書
ミルクレープ型重層プロットについての解説です。つなぎが巧みなプロットは具体的にどんな形をしているのか?多角的に解析してみました。
10万字プロット作成時の自作メモ
タイトルやあらすじ、そしてエピソード…ポエム力が高く、パワーワードも盛り沢山、そしてとても細かく書き込んであることがよく分かります。
先行プロット挑戦者③長谷川ミオ(主催)
一騎当千のかき混ぜ上手・ガトーショコラ字書き
10万字プロット解体新書
含:カップリング、性行為
※その他特記事項はプロット1枚目をご確認ください。
10万字プロット解体新書
ガトーショコラ型合算プロットについての解説です。エピソードを絡み合わせたプロットは具体的にどんな形をしているのか?多角的に解析してみました。
10万字プロット作成時の自作メモ
プロットの形式を数段階変えていくのに比例して内容が詰まっていくことが分かります。
おまけ・二次創作字書きの自作プロットタイプ分類
あなたはどのケーキ?どんなプロットを作る字書きですか?よかったら考えてみてくださいね。
10万字プロット企画まとめ
▼企画アカウント
▼企画ポータルサイト
▼企画概要まとめ
▼企画Q&A
▼【共通テンプレート】配布先
改めて【#10万字プロット企画 お題発表&テンプレ配布】!
— 二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる (@100000project) 2022年12月15日
【共通お題】
〈起〉AとBが「Aの特別な場所で遭遇」し
〈結〉最終的に「Bが自分の特別な場所をAに教える」
■挑戦企画:1.15(日)~2.28(火)
■企画投稿タグ:#10万字プロット企画_挑戦 pic.twitter.com/cvbst0yznP
「二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」サブプロット用お題一覧
はじめに
【共通お題】
<起>AとBが「Aの特別な場所で遭遇」し
<結>最終的に「Bが自分の特別な場所をAに教える」
147件もの応募の中から、10万字プロット企画での【共通お題】が上記に決定しました。たくさんのご応募ありがとうございました!
【共通お題】は「ジャンルを問わず挑戦できそう」「AとBの関係性がどんなものでも考えられそう」「設定で枠組みを決めつつも<起>と<結>の間に広がりを感じる」など、お題としてのシンプルさと柔軟性を兼ね備えている点から選定させていただきました。
【共通お題】以外のお題も「これは想像のしがいがある」「書いてみたい」「ここまでシンプルだと逆に燃える」「<起>と<結>の間に一体なにが…」と唸ったり驚愕したりするものばかり。見ているだけでも想像力を掻き立てられます。
本企画では、そのバリエーション豊かなお題たちをサブプロットとして【共通お題】に組み込むことが可能です!
是非「このお題は【共通お題】に組み合わせられないだろうか…?」という視点で集まったお題たち=アイデアを見てみてください。そして実際に組み合わせてみる、どう組み合わせたらより面白くなるかを考えてみてください。
エピソード合算の楽しさ、面白さは、長編を書く楽しみのひとつだと考えております。
はじめはうまくいかないこともあるかもしれません。メインプロットとうまく絡まない、つながる気がしたけど浮いている気がする…そういうこともあるかと思います。その試行錯誤を含めてプロット作りを楽しんでもらえたらいいな、というのが本企画の願いです。
なぜならそれは、あなたの「長編を書いてみたいけれどどうすれば…?」というお悩みへの、ひとつの答えになると思うからです。
注意事項
- 本記事はweb企画「二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」で募集したお題の一覧です。
- すべてのお題は「AがBと○○して最終的に××する話」という設定でご応募いただきました。
- ここで公開しているお題は10万字プロット企画でサブプロットとして活用可能です。
- 10万字プロット企画以外でサブプロット・メインプロットとして使うことはできません。
- 10万字プロット企画での使用に了承をいただいたお題のみ掲載しております。
- 一部言い回しや表記の変更、抜粋などをおこなわせていただいたものがあります。
- 重複するお題は一つにまとめさせていただきました。
- 使用了承があっても、募集事項に該当しない・企画使用が投稿者様の意図に反する可能性があると主催が判断したものは、勝手ながら掲載を見合わせていただきました。
「AがBと○○して最終的に××する話」サブプロット用お題一覧
■AとBの関係性
- 買い物 をして 2人で料理 をする
- 生活範囲に一緒に写真を撮りに行って 撮った写真をAの両親へ手紙とともに送付する
- プールに行って 一緒に焼きそばを食べる
- 遠出 をして 何に使うのか分からないお土産を買って帰る
- 空港に向かって 肉まんを半分こする
- 今いる場所から逃避行 をして 元の場所に帰ってくる
- 逃避行・心中に誘う をして 家に帰ってただいまと言い合う
- 逃避行 をして 食事 をする
- 夜の散歩 をして 駆け落ちをする
- 帰省して 親の束縛から逃れて自立する
- 海に行こうと約束をして Bが撮った約束の海の写真をAが受けとる
- 旅行 をして 家に帰る
- 旅行 をして 仲直り をする
- 思い出の場所で待ち合わせ をして 別々の道を通って同じ家に帰る
- 花を買いに行って 秘密を共有する
- 日用品の買い物 をして 家を買う
- 出かけて 欲しかったものを手に入れる
- 旅行の計画を立てて 思い出の写真を一枚取る
- 夜更かし をして 朝日を見る
- 昔話 をして 旅立つ
- 駆け落ち をして もとの場所に戻ってくる
- 家出 をして 二人の居場所を作る
- 大喧嘩 をして 仲直り をする
- 同居 をして 殴り合う
- 大喧嘩(物理) をして 周りの仲間にこっぴどく叱られたり非難されたりして被害者意識で仲直りする
- 食べ物の好みで喧嘩 をして 好みが逆転 する
- 勝負 をして 和解して酒を飲む
- AがBと真っ向から対立 をして 理解できないけど折り合いをつけて日常に戻る
- 命を賭した賭け(Bが勝利するが、幸運からAも命拾いする) をして BがAに一矢報いる
- 何かを追い求め続けるAとその姿を遠巻きに眺めていたBが衝突 をして 対立するもその過程でお互い求めていたものを手に入れてハッピーエンド
- 同居を解消 をして 再び同居生活に戻る
- 再会 をして 同居 をする
- 料理 をして 同棲 をする
- 朝食を食べて 夜食(夕食ではない)を食べる
- 飲食店で好物を食べて 笑いあって帰宅する
- 土いじり をして 栽培した作物を食べる
- 一緒に料理の練習 をして 自分たちの料理で「いただきます」をする。
- ケーキを食べて 遠くに行く
- お菓子作り をして 長年の勘違いを解消
- AがBのために料理を作るがBが食べない(or食べられない) をして BがAのために作った料理をAが食べる
- 混浴 をして 食事 をする
- 最悪な出会い をして 色々失った二人が一緒に旅に出る
- 同じ本を手に取って 背中合わせで笑う
- AがBの世話を焼いて BがAのヒーローになる(立場が逆転する)
- 道を間違えて 猫を飼う
- Aが自分のやってきたことに疑問を持って やってきたことへの価値を見出しつつも手放して新しい道に進む
- 何らかの契約を結んで(交わして) 花を抱えて走る
- 湯船につかって 手を握って崩れ落ちる
- 昔話 をして 明日の約束 をする
- 隠し事 をして 更なる隠し事をする
- 心中 をして 実は生きていた をする
- トラウマを自覚 をして トラウマを克服しふたりの未来について考えるようになる
- じゃんけん をして 全力疾走 をする
- 挑戦 をして 驚愕 をする
- 笑って 泣く
■トラブル
- 偽情報と知らずに高い情報料を支払って 苦労して獲得した宝を手放す
- 誘拐されて 監禁場所から逃げ出す
- 敵のアジトに乗り込んで 敵を倒しアジトごと破壊する
- 猫を拾って 猫を飼い主へ引き渡す
- 落とし物 をして 落とし物発見 をする
- 二人で買い物に出かけてトラブルに巻き込まれて 無事解決して二人に関係も一歩進んでハッピーエンド
- 恋バナ をして 世界救済 をする
- 見知らぬ人物から不思議な色合いで輝く石を貰って 貰った石を海に向かって放り投げる
- 隙間に落ちていた古い手紙をみつけて 手紙が読めない受取人に読み聞かせる
- 旧家の書庫整理 をして 自分達の祖先が見つけたものに関連していることを知り仲が深まる
- 人の姿を失ったAの面倒をBが見て ハッピーエンド!
- 無人島に漂流 をして 無人島脱出後に同棲 をする
- BがAのせいで大怪我をして Bの怪我がAのサポートによって治る
■恋愛
- 記憶喪失 をして 互いが初恋だと気づく
- 記憶喪失 をして 記憶がないまま付き合って記憶が戻る
- 間違ってBの下着をAが履いて 告白して付き合う
- AはBに「俺、惚れたヤツいるから」と振られて Aは「自分は結構しつこいんです」とBに再度告白をする
- 三分間の砂時計が落ちるまでは素直に話して 砂時計がなくてもお互い素直に好きと言えるようになる
- 相手が嘘をついてることに気づいて ついた嘘ごと愛する
- 食事 をして 恋心を自覚する
- 相手が自分を好きだと誤解 をして 誤解を解いていく過程で相手が自分にとって最適解だと気付くが言い出せずにやきもきする
- 両片思い をして 告白 をする
- 別れ話 をして 結婚(広義/それに相当する関係性) をする
- 破局 をして 復縁 をする
- つき合っていたのに別れて やっぱり傍にいたい、いてほしいと気づく
- 付き合っていたがすれ違いを繰り返して別れて お互い同時に告白する
- 殺し合い をして 愛し合う
- 口論 をして お付き合い をする
- 喧嘩 をして 結婚 をする
- 戦って 好きになってしまう
- 敵同士として出会って一戦交え 互いを好きだと言えないまま別れるものの再会する
- ライバル(競争相手)としての勝負ごと をして お互いの能力を認めて付き合い始める
- ぶつかった拍子に髪の毛が服に絡まって 花が咲き乱れる丘で結ばれる
- たまたま雨の日に一緒に帰って 付き合う
- 宅飲み をして お付き合い をする
- 再会 をして 付き合う
- 偽装交際 をして 本当に交際 をする
- 恋愛相談 をして お付き合い をする
- 下剋上を目指して 塔のテッペンでキスする
- 一緒に月を見上げて 羽が触れるようなキスをする
- 逃避行 をして 結婚 をする
- キス をして デート をする
- なんとなくでキス をして 好きな相手とキス をする
- デート をして キス をする
■性愛
- すれ違い をして セックス をする
- 料理 をして セックス をする
- 夜型同士暇つぶしに抱き合う関係だったふたりが早起きしてモーニングへ行って 大人数入る食堂でたったふたりのためのディナーに舌鼓を打ち両片思いが成就する
- 公園でじゃんけん をして セックス をする
- 30代の頃に性の不一致で別れて 40代もしくは50代の頃に再会しよりを戻す
■シチュエーション
- 芸能界デビューを目指して 憧れていた仕事(映画の主役、ドームツアー等)を成功させる
- 同じアイドルグループになって 夢だったドーム公演を成功させる
- Bが週刊誌(モブ女)と撮られてABが(逃避行を理由に)活動休止 をして 和解と復帰 をする
- バイトと客として出会って 理想のお店の共同経営者になる
- ブラックな職場で働いていて 職場を爆破する(物理的・社会的・概念的を問わず)
- 卒業後の進路を決めて 同棲(ルームシェア)する
- 卒業旅行に行って 同棲する
- 入学式で初めて出会って 卒業式で告白する
■別れ
- 旅行 をして 永遠に会わない
- 初めて出会って 離別する
- お互いの秘密を知って 笑って互いの手を離す
- 食事 をして 絶交 をする
- 結婚 をして 離別 をする
- 対立 をして それぞれの道へと進みそれぞれの場所でお互いを想う
- AがBの写真をたくさん撮って 会えなく(会わなく?)なった後にBがAの撮った自分の写真達の中から写り混んだAを見つける
■喪失・死
- 祭りに参加 をして 失踪 をする
- 秘密を共有 をして 片方が消える
- 同じ職場で働くことになり出会って 心中 をする
- 死んだ人ともう一度会えると言われる泉に育ての親に会いに行って 互いを育ての親を殺した敵だと思い込んで(幻覚を見て)殺し合う
- 原因不明で衰弱したAを助けるためBがとあるグループ(C)に手助けを求めて一緒に原因を突き止めて 問題は解決するが、Aの状態は時すでに遅し。BはAの思いを胸に新たな決意を固めるビターハッピーエンド。
- 互いの事が何か気になってきて Aを殺した相手をBが殺し返す
■犯罪・倫理的問題を含む可能性がある行動
- 殺人 をして 死体を遺棄し逃亡を完遂する
- 窃盗 をして 自首 をする
- 死体を見つけて 死体を埋める
- AとBが故人の遺灰を強奪 をして 最終的に海(津軽海峡)に撒く
- 死ぬ覚悟を決めて 他人を間接的、直接的に殺して生き残る
10万字プロット企画まとめ
▼企画アカウント
▼企画ポータルサイト
▼企画概要まとめ
▼企画Q&A
▼【共通テンプレート】配布先
改めて【#10万字プロット企画 お題発表&テンプレ配布】!
— 二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる (@100000project) 2022年12月15日
【共通お題】
〈起〉AとBが「Aの特別な場所で遭遇」し
〈結〉最終的に「Bが自分の特別な場所をAに教える」
■挑戦企画:1.15(日)~2.28(火)
■企画投稿タグ:#10万字プロット企画_挑戦 pic.twitter.com/cvbst0yznP
「二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」Q&A
- 《step1:応募》
- 《step2:学習》
- 《step3:挑戦》
- Q.【共通お題】カップリング表現をプロットに盛り込む場合、AとBのポジションはどちらに設定しても大丈夫ですか?
- Q.【共通お題】発表ツイートとテンプレートで表現に相違がありました。どちらが正しいですか?
- Q.【プロットの内容】夢小説での参加は可能ですか?
- Q.【プロットの内容】一次創作での参加は可能ですか?
- Q.【プロットの内容】ジャンルやカップリングは自由ですか?
- Q.【共通テンプレート】ジャンル柄、ジャンル名・キャラクター名を出すのは難しいので、ジャンル名を「アイドル育成ゲーム」などぼかした表現で参加してもいいですか?
- Q.【共通テンプレート】作成の推奨アプリはありますか?
- Q.【共通テンプレート】以外に自作のプロットなどは公開しないのですか?
- Q.【共通テンプレート】文字数はどうやって設定するのですか?
- Q.【共通テンプレート】《step2:学習》で紹介された解体新書をテンプレートとして配布する予定はありますか?
- Q.小説初心者もプロット企画に参加していいですか?
- Q.投稿したプロットに企画からの添削やアドバイスはありますか?
- Q.一度プロットを投稿していても、別のプロットを作ったらまた投稿していてもいいですか?
- Q.一度投稿したプロットで、学びを取り入れてブラッシュアップしたものを再度タグ付きで投稿してもいいですか?
- Q.企画期間(〜2023.2.28)以降のプロット投稿は可能ですか?
- Q.発表先はpixivなどTwitter以外でも可能ですか?
- 《step1~3以降:その先》
- 10万字プロット企画まとめ
《step1:応募》
Q.【お題】凝った設定でも大丈夫ですか?
想像の余地を残す意味でもシンプルかつ端的なお題ですとありがたく思います。
例)〈起〉AとBが別れ話をするために冬の始発電車に乗って北の海を見に行く
→〈起〉AとBが電車で海を見に行く
「別れ話(目的)」「冬(季節)」「始発電車(時間)」「北(目的地の雰囲気)」などを自由にしておいていただけますと、作り手によって異なる様々な展開や設定や発想が見られるかと思いますので、そちらを楽しみにする意味でも幅を持たせたお題の投稿をよろしくお願いします。
また、ジャンル・キャラクターフリーの企画のため、ジャンル・キャラクター特有の設定などを用いない、汎用性に富んだお題をお貸しいただけますと幸いです。様々なジャンルを愛する字書きたちが参加しやすいと思います。
▼お題応募先
《step2:学習》
Q.【文字数】想定文字数の算出方法について触れる予定はありますか?
現状予定しておりません。
《step3:挑戦》
Q.【共通お題】カップリング表現をプロットに盛り込む場合、AとBのポジションはどちらに設定しても大丈夫ですか?
大丈夫です。カップリング表現は人によって解釈が分かれることが醍醐味かと思いますので、本企画においてお題でポジションを設定することはありません。「誰が何をするか」を考えることから含めてのプロット作り、と考えていただけたらと思います。
Q.【共通お題】発表ツイートとテンプレートで表現に相違がありました。どちらが正しいですか?
「Aを誘う」→「Aに教える」に統一させていただきます。「教えたあとに誘う」等に広げていただく分には問題ございません。
Q.【プロットの内容】夢小説での参加は可能ですか?
可能です。【共通テンプレート】の「キャラクター」欄(以下参照)に、版権キャラクター名と一緒に「夢主(原作に登場しないオリジナルキャラクターだと分かる記載)」などとご明記いただきますようお願いします。
Q.【プロットの内容】一次創作での参加は可能ですか?
基本的には不可でお願いします。主催が一次創作に関する知識を持っていないため、企画運営上カバーできないことが理由です。企画としてのカバーを必要としない、個人的な【共通テンプレート】のご使用でしたらご自由にお使いください。
Q.【プロットの内容】ジャンルやカップリングは自由ですか?
自由です。参加してみたい字書きそれぞれが愛するジャンルやキャラクター・カップリングを【共通テンプレート】に明記いただき、10万字プロットにご挑戦ください。また、カップリング表現は必須ではありません。それぞれが愛するキャラクター二人についての物語をお願いします。
Q.【共通テンプレート】ジャンル柄、ジャンル名・キャラクター名を出すのは難しいので、ジャンル名を「アイドル育成ゲーム」などぼかした表現で参加してもいいですか?
基本的には不可でお願いします。ジャンル名・キャラクター名の記載は「同好者に向けた検索性の向上」「マイナス検索」の二つの観点からお願いしており、ぼかした書き方では意図に反してしまうことが理由です。アルファベット記載(例:tkrb)や略(例:とうらぶ)などのジャンル固有の表記は可能です。
それとは別に、ジャンル名・キャラクター名を出すことに何かしらの問題があるジャンルでの公開企画への参加について、参加者様ご自身でもご一考頂けましたら幸いです。
Q.【共通テンプレート】作成の推奨アプリはありますか?
PNGでの配布を予定しております。PNGの編集ができる画像アプリでしたら何でも大丈夫です。
Q.【共通テンプレート】以外に自作のプロットなどは公開しないのですか?
<先行挑戦字書き>
先行挑戦字書きは「step2.学習」という目的のため、【共通テンプレート】の他に「自作のプロット」「主催の解説」も合わせて公開予定です。学びの一助としてください。
<挑戦字書き>
自作プロットの公開は任意です。ただし企画アカウントからのRTは【共通タグ】付きで【共通テンプレート】を投稿したツイートに限定させていただきます。
Q.【共通テンプレート】文字数はどうやって設定するのですか?
一つのエピソードを書くのに必要な文字数は人それぞれ違うため、過去に自分が書いた小説の文字数を参考に「自分がこのエピソードを書くには何文字必要か」を想像して書いてもらうのがよいかと思います。また、実際に企画プロットから小説本文を書くことがあれば「どれぐらい近い予想ができていたか」「なぜ予想とズレた文字数になったか」の見比べもしてみてください。より正確な文字数感覚を手に入れるのに有効だと思います。
Q.【共通テンプレート】《step2:学習》で紹介された解体新書をテンプレートとして配布する予定はありますか?
ありません。必要だと感じた方は、メモに要素を書き出すなど、個人でご用意していただくとよいかと思います。
Q.小説初心者もプロット企画に参加していいですか?
参加資格は「10万字超の二次創作小説を書いてみたい」という気持ちのみですので大歓迎です。楽しいことの他に難しいことやうまくいかないこと、分からないことも出てくるかと思いますが、それを含めて「10万字超小説を書いてみる」ための一つのきっかけにしてもらえたらと思います。
Q.投稿したプロットに企画からの添削やアドバイスはありますか?
ありません。企画から挑戦字書きへの働きかけは「投稿期間中に【共通タグ】付きで投稿されたプロットを企画アカウントからRT(リツイート)する」の1点のみです。
Q.一度プロットを投稿していても、別のプロットを作ったらまた投稿していてもいいですか?
大歓迎です。
Q.一度投稿したプロットで、学びを取り入れてブラッシュアップしたものを再度タグ付きで投稿してもいいですか?
大歓迎です。
Q.企画期間(〜2023.2.28)以降のプロット投稿は可能ですか?
可能です。企画終了後も投稿タグを検索したい字書きさんはいらっしゃるかと思いますので、その方のためにも是非投稿タグをつけてのご投稿をお願いします。ただし企画アカウントによる投稿タグ巡回とRTは2023.2.28投稿分をもって終了しますので、その点はご了承の上ご投稿ください。
Q.発表先はpixivなどTwitter以外でも可能ですか?
可能です。企画アカウントによる投稿タグ巡回とRTはTwitter限定である点ご了承の上ご投稿ください。
《step1~3以降:その先》
Q.小説本文は書かないのですか?
今回はプロット企画のため、小説本文を企画用に完成させる必要はありません。
ですが、企画挑戦後には実践を念頭に作成したプロットが手元にあるはずですので、是非そのプロットを元に小説を書いてみてください。そして書き上げた後、実際に思った通りのボリュームになったか、ならなかったのなら何の想定がうまくいかなかったのか、プロット作成時に考えたり思ったりしていたことと違ったところ、思い通りになったところなどを改めて考えてみてください。その反省点や改善点、うまくいったこと、自信になったことを次のプロットや今後の創作活動に生かしていってもらえることが、本企画の何よりの願いです。
Q.《step3:挑戦》以降のstepはありますか?
「10万字プロット企画」として予定していることはありません。本企画での学びや発見を糧に、実際に小説を書いたり、今後の創作活動に生かしたり、参加者様ご自身で己のためになることを実行していって頂けたらと思います。
Q.《step3:挑戦》で作ったプロットから小説を書いて発表してもいいですか?
大歓迎です。
Q.《step3:挑戦》で作ったプロットから小説を書いて発表した場合、10万字プロット企画を紹介してもいいですか?
大歓迎です。また紹介は任意ですので、小説を書いたからといって必ず10万字プロット企画の紹介が必要なわけでもありません。
Q.《step3:挑戦》で作ったプロットから同人誌を発行してもいいですか?
大歓迎です。
Q.企画を本にしてほしいのですが出版する予定はありますか?
ありません。正確にはできません。【共通お題】をご応募いただいた際に書籍化の了承を得ていないことなどが主な理由です。
Q.企画終了後も企画アカウントは残りますか?
残す予定ですが、ツイッター社の動向などもあり、いつまで残せるかは明言できません。問い合わせ用のマシュマロ受付は2023.3.31までを予定しております。
10万字プロット企画まとめ
▼企画アカウント
▼企画ポータルサイト
▼企画概要まとめ
▼企画Q&A
「 二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」企画概要
本記事は2022年12月1日(木)~2023年2月28日(火)に開催予定のweb企画「 二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる」についての概要まとめです。
▼企画アカウント
- <企画概要>WHAT:10万字企画ってなに?
- <企画概要>HOW:10万字プロット企画ってどうやるの?
- <企画概要>WHERE:10万字プロット企画ってどこでやるの?
- <企画概要>WHO:10万字プロット企画ってだれがやるの?
- <企画概要>WHEN:10万字プロット企画っていつやるの?
- <詳細説明>step1:応募
- <詳細説明>step2. 学習
- <詳細説明>step3. 挑戦
- 画像でのまとめ
- 10万字プロット企画まとめ
<企画概要>WHAT:10万字企画ってなに?
A. 二次創作字書きのための長編小説ワークショップ!
「10万字を越える長編、書いてみたいけど自分のアイデアじゃ短くなっちゃう…」
そうお嘆きの二次創作字書きたちは多い。しかし、長編が書けないのは本当にアイデアのせいだろうか? そんなことはないはずだ。10万字越えの長編小説だって始まりは一つのアイデアだ。
じゃあ、長編字書きたちはどうやって「AがBと●●する話」から長編小説を書き上げるんだろう?
今回は「プロット」に焦点を当ててみた。長編字書きたちよ、「AがBと●●する話」というシンプルなアイデアをあなたはどう展開させていくのか、その過程をプロットにして見せてくれ!
そしてあなたも一緒に10万字プロットを作ってみよう!
<企画概要>HOW:10万字プロット企画ってどうやるの?
A. 応募・学習・挑戦の3step!
step1. 応募
「AがBと●●する話」というお題に応募
「AがBと●●して最終的に××する話」というシンプルなアイデアを【お題】として募集。集まったお題の中から一つを【共通お題】に選定、みんなで10万字超プロットに挑戦させてもらいます。
※告知時点でstep1を「募集」としておりましたが「応募」に修正いたします。
2022.12.14お題決定&告知済み
【共通お題】
<起>AとBが「Aの特別な場所で遭遇」し
<結>最終的に「Bが自分の特別な場所にAを誘う」
【共通テンプレート】配布先
改めて【#10万字プロット企画 お題発表&テンプレ配布】!
— 二次創作字書きが10万字超小説のプロット作ってみる (@100000project) 2022年12月15日
【共通お題】
〈起〉AとBが「Aの特別な場所で遭遇」し
〈結〉最終的に「Bが自分の特別な場所をAに教える」
■挑戦企画:1.15(日)~2.28(火)
■企画投稿タグ:#10万字プロット企画_挑戦 pic.twitter.com/cvbst0yznP
step2. 学習
長編字書きの作ったプロットから学ぶ
10万字越えの小説を書き上げ経験のある長編字書きたちが、10万字プロット作成に先行挑戦! 惜しみなく公開されるプロットからテクニックや思考法を自ら学び、プロット作りに生かしましょう。
2023.1.14公開済み
step3. 挑戦
10万字プロットに自分でも挑戦
長編字書きたちのプロットから学びを得たら、いよいよあなたも10万字プロットに挑戦!【共通お題】から物語を展開していき、10万字を越える長編になるようプロットを作ってみましょう。
2023.1.15~2.28開催中
<企画概要>WHERE:10万字プロット企画ってどこでやるの?
A. 3つの【共通】を使ってTwitterで!
- 【共通お題】から10万字プロットを作成
- 【共通テンプレート】に記入
- 【共通タグ】の「#10万字プロット企画_挑戦」をつけてTwitterに投稿→企画アカウントがタグを巡回&RTします!
<企画概要>WHO:10万字プロット企画ってだれがやるの?
A. 長編字書き&長編を書いてみたい字書き!
<先行挑戦する二次創作長編字書き>
- ごん(最長二次創作18万字)
- 花(最長二次創作15万字)
- 長谷川ミオ(最長二次創作26万字/主催)
すでに10万字超の長編小説を書き上げている二次創作字書きたちが、プロット企画に先行挑戦!
<チャレンジ二次創作字書き>
- 「○○が××する話」しか考えられないから長い話が書けないと思っている字書き
- プロットの効能をまだ体感していない字書き
- エピソード合算の楽しさをまだ知らない字書き ……etc.
10万字超の長編を書いてみたい・もっと上達したい二次創作字書きなら誰でも参加可能!
申し込みも料金も一切不要!やりたい気持ちがあれば誰でもOK!
<企画概要>WHEN:10万字プロット企画っていつやるの?
A. 2022年12月から約3ヶ月!
- お題募集
- 2022.12.1(木)~10(土)
- お題発表/テンプレート配布
- 12.14(水)
- 先行プロット公開
- 2023.1.14(土)
- 挑戦企画開始
- 1.15(日)
- 共通タグの巡回RT
- ~2.28(火)
※共通タグの巡回RT期間は~2.28を予定していますが、それ以降でも企画挑戦は大歓迎です!
小説は楽しい! 自分のペースで楽しんで挑戦してみてください!
<詳細説明>step1:応募
「AがBと●●して最終的に××する話」というお題を募集!
「『AがBと●●する話』なんてシンプルなアイデアじゃ長編小説は書けないな…」とお悩みの二次創作字書きたち、そのアイデア、長編を書きたい字書きたちが10万字超長編のプロットに仕立ててみます! あなたのアイデア、わたしたちに貸してください!
募集期間
2022.12.1(木)~12.10(土)
申込方法
募集期間中に応募用のフォームを開設します。設問を埋める形で「(起)AがBと●●して(結)最終的に××する話」というお題の投稿をお願いします。
注意事項
- 「お題」としてのご提供をお願いします
- 作成したプロット及びプロットを元に書かれた小説の著作権は作成者にあるとご理解いただきますようお願いします。
- 二次創作の字書きプロット企画です
- 関係各所とは一切関係ないことをご理解ください。またジャンルの選定はプロット作成者に委ねます。
- カップリング表現は自由です
- カップリング表現の有無・内容はプロット作成者に委ねます。カプ無・男男・女女・男女・夢・逆カプ等の可能性があります。
- サブプロットとしても活用させてください
- 選考漏れしたお題も一覧にして公開・プロット制作者がサブプロットとして組み込みたい場合には活用できるようにします。
<詳細説明>step2. 学習
長編字書きたちがプロット作りに先行挑戦!
「長編字書きって何を考えてあんな長い話を作ってるんだろう…」そんな疑問にお答えすべく、三人の長編字書きたちがみんなと同じ【共通お題】を使った10万字プロットに先行挑戦! 挑戦企画に先駆けて公開されるプロットから長編字書きたちの技や思考法を学び、自分でもプロット作りに生かし、挑戦してみよう。
先行プロット公開
2023.1.14(土)
<詳細説明>step3. 挑戦
#10万字プロット企画の超便利テンプレート配布!
「プロットってどう作ったらいいか分からない…」そんな字書きに朗報! これに記入したらプロット完成! という便利テンプレートを作っておきました。共通お題の起と結、想定文字数の項目も入って「長編小説を書きたい!」の気持ちをサポートします。
- 起と結入り!
- 物語は始まって終わるもの。「どう展開していきラストに辿り着くか」を考えやすい「間をつないでいく」形式です。
- 想定文字数入り!
- 10万字超という目標のためには各エピソードの文字数割り出しは不可欠。文字数把握スキルも上達させてみましょう。
- 展開目安入り!
- 起承転結や三幕構成、物語の基本となる構成のどこに当たるエピソードなのか考えやすいよう展開目安も記入できます。
- みんな同じ形式!
- 共通タグ付きで投稿された10万字プロットたちを見比べるのも楽しむのも同じ形式だと見やすくて分かりやすい!
お題発表/テンプレ配布
2022.12.14(水)
挑戦企画開始
2023.1.15(日)
画像でのまとめ
10万字プロット企画まとめ
▼企画アカウント
▼企画ポータルサイト
▼企画概要まとめ
▼企画Q&A
二次創作字書きがあらすじ作るって結構いいよ
わたしは自分で書いた二次創作小説のあらすじを作るのが好きなオタクだ。
正確には自分で書いた二次創作小説を「ちょっとこれを読んでみてくれ!」と世界のどこかにいるかもしれない同好者に向けて発表するまでの一連が趣味の字書きである。あらすじを作るのもその過程の一つだという話なのだが、あらすじ作りが好きと言うと「あらすじ作るの苦手で…」「『○○が××する話』以外のあらすじの書き方が分からん」ということをよく言われる。気持ちは分かる。とてもよく分かる…!
なので自己流ではあるがあらすじの書き方等を以下にまとめた。あらすじを作りたい誰かの役に立ったら幸いだ。
- step1. あらすじ何を書く?
- step2. あらすじどこを書く?
- step3. あらすじどう書く?
- step4. あらすじ実際書いてみよう。
- step.5 【初稿】いざあらすじ書いてみよう。
- step6. 【第2稿】あらすじ修正しよう。
- step7. 【第3稿】あらすじメインとサブストーリーで分けよう。
- step8. あらすじ完成。
- step9. あらすじ作るとどうなる?
- step10. 二次創作字書きがあらすじ作るって結構いいよまとめ
step1. あらすじ何を書く?
あらすじには読み手を惹きつける「フック」が必要だ。具体的には以下4つのフックを書いてみよう。
設定
事件の概要、舞台、既に何が起こっているか →読み手の中に「なぜ?」を作る世界観の紹介、多すぎると設定資料集に。
展開
設定からスタートして登場人物たちが何を行い、新たに何が起こったのか →読み手が登場人物と共に経験していく出来事、期待や興奮の出所で煽りとなる。
サブストーリー
メインの事件と同時進行している他のストーリー(カップリング等) →とはいえカップリングの場合、2つのメインストーリーとして扱うのが主。
作風
目止まりになる本文の引用、強いセリフ →時に文体やセリフのセンスは、読み手にとって物語の展開より重要なことも。
あらすじ作りのメイン作業、この4つを自分の小説から探しだそう。
step2. あらすじどこを書く?
小説本文の中でどこまでをあらすじに盛り込むか。あらすじは「読んでみたい!」を駆り立てるツールだ。臆せずミッドポイントまで書こう。ミッドポイントは転換点、読み手が最も続きを欲しがる位置だ。
step3. あらすじどう書く?
現代のオタク忙しくてあらすじ読んでる暇がない。とにかくコンパクトに書こう。
センテンス
短文を繋げてコンパクトにテンポよく →より短い言葉への言い回し、接続詞はここぞの強調以外は削る、等。
文字数
目標200字前後 →ぱっと見で全容を理解できる程度のボリューム感が理想だ。
step4. あらすじ実際書いてみよう。
以降は実際にわたしが発行した直近同人誌のあらすじ、その推敲過程を具体例として取り扱う。
今回あらすじを作った話について
- 二次創作小説同人誌
- 事件解決物
- カップリング表現あり
- R18
- 本文20万字前後予定
- サンプル9万字、pixivに掲載
今回あらすじを作ったタイミング
- プロット完成済み
- 本文2万字完成時点、以降18万字(予定)は白紙
- 外部サービスに帯を依頼する前
- ウェブオンリーの展示が近付いたとき
step.5 【初稿】いざあらすじ書いてみよう。
北の国で孤児が次々行方不明になっている――魔法舎に新たな依頼が届いた。調査に赴く北と東の魔法使いたちを待ち受けていたのは、介入を拒む大人たちだった。
その村はかつて死の盗賊団が奪い尽くし、そして潰した村だった。400年前も村から子供が消えていた。あのときと同じことが同じ村でまた起こっているのだろうか。400年前の不始末が今、子供を行方不明にしているのだろうか。
時同じくして西の国で発見された大量の子供の人骨。そして消えた孤児の一人が発見されたとき、事件は大きく動き出す。
村には一体何が隠されているのか。すべての事件につながりはあるのか。
ネロとブラッドリー、賢者の魔法使いたち、人間、そして――それぞれの思惑が交差した瞬間、一つのおぞましい計画が浮かび上がる。悔やんでも恨んでも恋い焦がれても諦めても、どれだけ時間が流れても、過去と地続きの今を生きるしかないネロとブラッドリーの、愛と道理の情熱譚。
うーん、分かりにくい。とにかく長い。書きたいこと、書いておいた方がいいかなと思うこと、なんとなく入れたこと、等が時系列含めて全く整理されない状態でダラダラ書かれていて、何が言いたいのか、どんな話なのか分からない。これでは本文に飛ぶどころか、あらすじの時点で目が滑って流されてしまう。step1.2.3にのっとって改善していこう。
【初稿】改善点
- 長くて読みにくい(398字もある)。
- 4つのフックがごちゃまぜ。
- 4つのフックの各ボリュームに一貫性がない(【設定】が多く【展開】が少ない)。
- メインストーリー(事件)とサブストーリー(カップリング)が考えなしに混ざっている。
step6. 【第2稿】あらすじ修正しよう。
北の国のとある村で次々行方不明になる孤児たち――依頼を受けた北と東の魔法使いたちを待ち受けていたのは、介入を拒む大人たちだった。
そこはかつて死の盗賊団が奪い尽くして潰した村。ネロとブラッドリーは、かつての記憶を共有しながらも賢者の魔法使いとして、それぞれの思惑を胸に動く。
時同じくして西の国で発見された大量の子供の人骨。そして消えた孤児の一人が発見されたとき、事件は大きく動き出し、400年越しのおぞましい計画が浮かび上がる。悔やんでも恨んでも恋い焦がれても諦めても、全てを捨てても失っても、過去と地続きの今を生きるしかないネロとブラッドリーの、愛と途方の情熱譚。
いくらかすっきりしたがまだ整理しきれていない。改善の余地を探していこう。
【第2稿】改善点
- まだ長い(282字)。
- 【設定】と【展開】がうまく流れていない。
- 最後に入った【サブストーリー(カップリング)】があまりに唐突。
step7. 【第3稿】あらすじメインとサブストーリーで分けよう。
カップリング小説の場合、メインの事件とサブのカップリングは両方メインストーリー級。何度手を入れてもとっちらかるなら、2つのメインストーリーとして事件とカップリングであらすじも分けてしまうことにしよう。
メインストーリーあらすじ
北の国のとある村で次々行方不明になる孤児たち――依頼を受けた北と東の魔法使いたちを待ち受けていたのは、介入を拒む大人たちだった。
時同じくして西の国で発見された大量の子供の人骨。そして消えた孤児の一人が発見されたとき、事件は大きく動き出し、400年越しのおぞましい計画が浮かび上がる。
サブストーリー(カップリング)あらすじ
400年前も村から子供が消えていた。あのときと同じことが同じ村でまた起こっているのだろうか。400年前のネロの不始末が今、再び子供を行方不明にしているのだろうか。
ネロとブラッドリーは、かつての記憶を共有しながらも、今はお互いに「賢者の魔法使い」として、けれどそれぞれの思惑を胸に動く。
悔やんでも恨んでも恋い焦がれても諦めても、全てを捨てても失っても、過去と地続きの今を生きるしかないネロとブラッドリーの、愛と途方の情熱譚。
step8. あらすじ完成。
諸々体裁を整えた完成形がこれだ。
あらすじ改めて整理すると…。
メインストーリーのあらすじ143字、サブストーリー(カップリング)のあらすじ211字で完成となった。4つのフックの各ボリュームはほぼ等分になったかと思う。
- 設定 :北の国のとある村で次々行方不明になる孤児たち/400年前も村から子供が消えていた/400年前のネロの不始末
- 展開 :依頼を受けた北と東の魔法使いたちを待ち受けていたのは、介入を拒む大人たち/時同じくして西の国で発見された大量の子供の人骨/消えた孤児の一人が発見/400年越しのおぞましい計画が浮かび上がる。
- サブストーリー :ネロとブラッドリーは、かつての記憶を共有しながらも、今はお互いに「賢者の魔法使い」として、けれどそれぞれの思惑を胸に動く。
- 作風 :俺はまた、この男を裏切るんだろうか/この男からは今もなお、ネロが捨てた北の国の氷雪と血と暴力の匂いがする/ネロ、お前はもう、俺とは行かねえんだろ?
構成上のテクニックいくつか
「なぜ?」を作る
依頼されて来たのに介入を拒む? 孤児が行方不明になって西の国で子供の人骨が見つかったの? 400年越しってなに?→答えを知りたいと思わせる
メイン・サブストーリーの融合
[メイン]あのときと同じことが同じ村でまた起こっている[サブ]俺はまた裏切るんだろうか→「また」の対比、重なる構成
本編のテーマを盛り込む
テーマ「不変と変容」[不変]この男からは今もなお[変容]お前はもう→あらすじで空気感をすり込んでおく
step9. あらすじ作るとどうなる?
わたしは以下3つのメリットがあると考えている。
1.告知力が上がる
「読んでみたい!」はクリックへの入り口。二次創作の発表の場は多様化し、書き手も読み手も多く「ちょっとこれを読んでみてくれ!」と言うのはとても簡単になった。反面、たくさんの「ちょっとこれを読んでみてくれ!」に埋もれ、自分の声をどこかにいるかもしれない同好者に届けにくくなっているのも事実。特に小説は同じ明朝体の羅列でぱっと見では差別化がしにくい。クリックして一行目を読ませるのが大事。あらすじは、そのクリックを後押しするのに一役買ってくれるだろう。
2.大元の小説がもっとよくなる
自己との対話だけが上達の鍵。ちゃんとしたあらすじを作るには自分が書いたストーリーときちんと向き合わなければならない。何がポイントでどこで転換しているのか。読み手を熱狂させる仕掛けができているか。この小説が読みたいと思うのはどこからか。それを自分で徹底的に考える必要がある。考えているうちに、手元の小説に足りない部分や弱い部分=改善点も見えてくるだろう。あらすじから本作にフィードバックする。あらすじのある小説はきっともっと面白くなれる。
3.プレゼンに役立つ
伝えたいことは全部あらすじにおいてきた。絵師さんに表紙絵をお願いする、デザインを依頼する、タイトルを考えてもらう、帯を作ってもらう…同人活動は自分以外の作り手と一緒に物を作る機会もある。「どんな小説ですか?」という話になったとき、サンプルも大事だが、小説から意図を汲み取ってもらうのは至難の業だし、相手に負担もかかる。その点、自分できちんと考え、必要なものを選出し、内容を凝縮させた「あらすじ」は何にも勝るプレゼン資料になる。
step10. 二次創作字書きがあらすじ作るって結構いいよまとめ
ここまでまとめてなんだが、あらすじは、作るには時間がかかるし面倒だし考えることも多いし難しくて大変だ。実際わたしもちょっと前までは「○○が××する話」というあらすじを量産していた。何なら今も時間がないとそうなる。けれど、労力を注いだだけのリターンは十分にあるとも思っている。そして作った分だけ上達する。これは間違いないと思う。
人の心に届くあらすじを作れたら楽しいし「あらすじ読んで興味湧きました!」と言ってもらえたらうれしい。それで小説を読んで、あまつさえ楽しんでもらえたらとても幸せ。その気持ちが共有できたらうれしいし、あらすじを作ってみたい誰かの足がかりになれたらいいなと思う。そしてあなたの書いた小説を読んで楽しんでくれる人が一人でも増えたら、それはやっぱり幸せなことだと思うのだ。
※noteからはてブに移行しました。こちらでもよろしくお願いします。
二次創作字書きがあらすじ作るって結構いいよまとめ。 pic.twitter.com/8m9pBkzAXk
— ミオ🌸 (@hanamio3) 2022年5月17日
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Step
自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのか。
わたしはこれを、長く楽しく趣味の小説を書き続けるために最も大事なことの一つだと思っている字書きだが、人によってはこれに向き合うのは相当難しいらしい。わたしがそう気づいたのはつい最近のことだ。
世の二次創作字書きたちは「なんかすごい小説を書きたい!」という願望を大なり小なり抱えていると思う。すごくて、うまくて、面白い小説が書きたい。けど、理想と現実の差を考えて悩むこともあると思う。それを証明するように、わたしが設置しているマシュマロには定期的にお悩み相談が届く。
「文章の上達方法は?」「需要って考えちゃだめ?」「複数エピソードの合算方法は?」
この通り多種多様な字書きお悩み相談が届くため、ツイッターで回答している。4月には「わたくしたちの字書き読本」という同人誌にまとめて発行、ありがたいことにたくさんの反響をいただき、想定以上の方々に興味を持ってもらった。
それもあってだろう、発行から半年近く経った現在は、発行前よりも多くの相談が寄せられるようになっている。
そして「おや?」と首を傾げることが増えた。
自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのか。
これが記載されていないお悩み相談が増えたのだ。
仕方がないので文面から送信者の意図を推察することになる。マロ主は何に悩んでいて、どうなりたいから、わたしの回答を求めているのか。文章を読み、仕分けし、整理し、分析して、想像する。そして「多分あなたはこういうことで悩んでいて、こうなりたいのだと思う、そういう前提で回答します」という答え方をする。
だが、現状改善のために真っ先にすべきことは現状把握だ。これができていないなら、わたしがどれだけ改善策を提示しても響かないだろう。なので何度か注意事項のアナウンスをした。
「お悩み相談を送られる方は①自分がどうなりたいから②わたしにどんな答えを求めているのか、を明確化してからお願いします」
ところが相談内容が曖昧なマシュマロは届き続ける。
「このお悩み相談は何が言いたいのだろう?」
「このマシュマロは何が悩みなんだろう?」
「このマロ主は、わたしから回答をもらって、どうなりたいんだろう?」
「具体的なお悩み」はあるはずだ。「なりたい理想像」もあるはずなのだ。現に「文面から察するに多分あなたはこういうことで悩んでいて、こうなりたいのだと思う」というわたしの推察には「自分でも分かっていなかったけれどまさしくそれです!」という返事が届く。
悩みはある。理想もある。それでも自分では認識できない。分からない。言語化できない……。
そこで、ふと気付いた。
自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのか。
わたしはこれこそが長く楽しく趣味の小説を書き続けるために最も大事なことの一つだと思っている字書きだが、人によってはこれに向き合うのは相当難しいことなのではないのか、と。
だとしたら、わたしがするべきは「注意事項」のアナウンスではない。「字書き自分の悩みと理想を明確化する思考法」のアナウンスである。
そこにようやく気付いたためこのnoteに至った。
今後お悩み相談を送信される方はマシュマロ送信前に一度実践してみてほしいと思う。けれど、わたしに字書きお悩み相談をする・しないは大した問題ではない。何故なら字書きお悩み相談の本質は「なんかすごい小説」を書くための足掛かりでしかないからだ。自分の上達のためにはこういう考え方もある、という一つの事実が、いつかどこかの字書きのためになったら幸いだ。そう思いながら以下にまとめようと思う。
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Step
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep1【理想】の詳細化
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep2【現状】の把握
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep3理想-現実=【作戦】の抽出
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep4作戦の【実践】
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Stepで大事なこと
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Stepでつまづく理由
- 二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Stepを通して聞いてほしいこと
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Step
自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのか。
これを明確化するための4つのステップは以下の通りだ。
- Step1 【理想】の詳細化
- Step2 【現状】の把握
- Step3 理想-現実=【作戦】の抽出
- Step4 作戦の【実践】
それぞれのステップ内にも段階はあるが、取りあえずは大別するとこの4つだ。順を追って説明していこう。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep1【理想】の詳細化
1)【理想】の提示
「読み手を惹き付けるなんかすごい小説が書きたい!」
これが【理想】だ。けれど人によって「なんかすごい」小説は違う。すごくて、うまくて、面白い小説……つまり【理想】は、人それぞれ違う。だから自分にとっての「なんかすごい」小説とは何か? を考えるところから始めよう。
具体的にはどうするか? 「なんかすごい」と今一番思っている本を参考に考えるのがいいと思う。その本はあなたにとってどういう風に「なんかすごい」んだろう? 考えてみよう。
2)【理想】の分解
「なんかすごい」とは具体的に何か? を考える。
とはいえ「なんかすごい」を具体的に言語化するにはトレーニングが必要だ。だからはじめは以下に該当がないか探すところから始めてみてほしい。
- 設定力…舞台設定、前置き、世界観
- キャラクター力…キャラ解釈、行動原理・願望・嫌う物・哲学・正義等の設定の仕方
- 構成力…物語情報の出し方、出す順番、出す量、出す語り手
- 表現力…語彙、文章の繋げ方、接続詞、文法、慣用句、比喩、「AはBである」を最短で伝える方法
- 情報力…世界構造、司法・刑法・民法、倫理、ビジネス、学校、組織単位のリアリティをどこまで出すか・出さないか
- 結末力…締めの一文、最終段落の構成、読後感、読み終わって得るもの
- 性描写力…プレイ、語彙(淫靡さ下世話さ)、セックスの構成、主導権の割合、常時との変化
あなたの手元の「なんかすごい」本に該当するものはあっただろうか。もし複数あった場合は今一番自分が目指したい「すごさ」一つだけに絞ってほしい。一つも見つからなかった場合は、申し訳ないが、あなたの愛する唯一無二の「すごさ」が何かを、なんとか自力でひねり出してほしい。
3)【理想】の言語化
一つ選んだら、より深く考え、言語化していく。
ここから先はわたしが今一番自分が目指したい「すごさ」を例に挙げて考える。
例)構成力がこんな風に優れている小説は「なんかすごい」
- コンパクトで惹き込む起
- 全てに意味のある次の情報提示のための承の連なり
- 丁寧に積み上げ最大のネタバレまで手綱を離さない転
- 余韻と読み心地・満足感を演出する結
こんな風に【理想】の詳細化は完成する。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep2【現状】の把握
1)【理想】と現状の比較
続いては自分のことを見つめる時間だ。
漠然と「下手だな」と思っていても直しようがないので、具体的にどう下手なのかを考える必要がある。というか、下手かどうかはこの際大した問題ではない。大事なのはStep1で弾き出した【理想】にどう近づけるかだ。以下を例に考えてみよう。
- 自分は【理想】からどれだけ離れているか?
- 【理想】と自分の間にはなにがあるか?
2)【理想】と比べたときの【現状】
Step1で詳細化した理想と比べて自分はどう劣っているか、具体的に書き出してみよう。
例)構成力に優れていないわたしの小説は「ここが理想と遠い」
- だらだらと続きいつまで経っても本題に辿り着かず読んでてかったるい起
- とりあえず書けたから書いた承の連なり
- 早くネタバレしたいあまり雑で急な転
- 〆切までの時間とページ数におもねった唐突過ぎる結
これで【現状】の把握は完了だ。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep3理想-現実=【作戦】の抽出
1)【現状】を【理想】に近づけるための【作戦】を探す
ここまで【理想】と【現状】を対比させる形で書き出してきた。ではその差を埋めるためにはどうしたらいいか? 距離を詰めていくための作戦を講じる。
例)なんかすごい小説に近づける具体的な作戦
- 5000字までに起を完了させてみる
- 「転」「結」に辿り着くまでに必要な飛び石=「承」が何かを書く前にピックアップ、並び替えを何通りも試して一番面白く読めると思う順番で書く
- 焦らない、落ち着く、神字書きによる神の「転」が書かれた本をキーボードの横に積み、焦るたびに読んでブレーキをかける
- ページ数の分かる文字組に直接書かない、シンプルなテキストエディタに、今が何文字か・何ページになったか、が分からない状態にしてじっくり書く
これは必ず一つの話で試し、書き上げて欲しい。途中で書くのを断念した話と、なんとかエンドマークは打てた話では手に入る経験値に大きな差があるし、エンドマークを打ってからじゃないと自分の小説を客観的に見られないのだ。それはつまり、Step4の充実度にも関わってきてしまう。だからなんとか、どうか「書き始めて書き終える」を大前提にやってほしい。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くためのStep4作戦の【実践】
1)【作戦】を試してみた【結果】の考察
一度エンドマークを打った自分の小説は、そこでようやく自分から離れ、別のものとして客観的に見られるようになる。ここからが成長の鍵だ。「なんかすごい小説」を書くための秘訣だ。
【作戦】はどんな達成率で、どこが駄目で、どれだけ【理想】と【現状】の距離を縮められたか。それを細かく見ていってほしい。
例)なんかすごい小説に近づける作戦を実践してみた結果
- 5000字以内に「起」は書けたが、以降の「承」「転」「結」が長くて、全体としてはダラダラと間延びしている
- 承のエピソードを1→2→3→4→5の順番で情報を出したが、1→2→4→5→3の順番の方が盛り上がった。けれどそうすると「転」にうまく繋がらない
- 焦らなかったが、焦らないようブレーキを掛け過ぎてテンポが悪くなった
- 中途半端なページ数になって、結局結のシーンを色々削除してしまい、やっぱり唐突に終わってしまった
2)【結果】を受けた【改善版作戦】
反省点を元に【改善版作戦】を考えてみよう。
例)なんかすごい小説に近づける作戦を実践してみた結果の考察
- 5000字以内のコンパクトな「起」といつも通りの「承」「転」「結」のどちらが「この物語として」優れているか・合っているか・正しいか、はたまたどっちも悪いならそれは何故か、を考える
- 1.2.4.5.3の順番にしていたら「転」にどう繋げるかを考えて書いてみる
- 次は今まで通り一気に書いて、後から雑なところを直す方法を試してみる
- 削るなら結だけではなく全体を見て全体から削る、結だけ削ると結局唐突な終わりになる
以降は【実践】【改善版作戦】【実践】【改善版作戦】の繰り返しである。そうやって、【理想】と【現状】の距離を地道に少しずつ縮めていくと、最終的には「なんかすごい小説」……わたしで言うなら「構成力に優れた小説」が書けるようになるだろう。いつかは分からない(わたしなどは5年以上試行錯誤を続けているが未達である)が、少なくとも【現状】よりは確実に【理想】に近づけるようになる。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Stepで大事なこと
大事なのは【作戦】が成功したか失敗したか、ではない。
【理想】に到達できたか、でもない。
【理想】に【現状】を近づけるための【作戦】でどれだけ距離が縮められたかである。
もっと言えば
- 【理想】に【現状】を近づけること
- そのための【作戦】を練ること
- 【実践】してみてどれだけ距離が縮められたか検討すること
- 新しい【現状】に即した【改善策】を練り、改めて【理想】に近付けるよう【実践】すること
そうやって考え続ける癖をつけることこそが大事なんじゃないかな、とわたしは思っている。
少なくとも③の段階でお悩み相談を投げられたら「ではこういう【改善策A】はどうだろう?」と提案できる。「自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのか」が分かっていないときに漠然と相談されるよりも、遙かに実のある回答ができると思うし、相談者にも響くだろう。どんなテクニックでもそうだが「何故これをやるのか」を考えてみてほしいなあと思う。そのためにはやはり、どれだけ難しかろうと「自分はどうなりたいのか」を知る必要があるのだ。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Stepでつまづく理由
では何故字書きは自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのかと向き合うのが苦手なのか。自分の現状・弱点を正しく言語化できないのには、大別して3つのパターンがあると思う。
- 自分の弱点や改善に興味がない
- 自分をよくわかってない(考えたことがない)
- なんとなく分かってるけど言うと己の実力不足が分かって辛い
大体、この3パターンのような気がする。
①は、そのままで問題ない。趣味の小説だから、やりたいことをやったらいいし、やりたくないことはやらなくていい。弱点克服も上達も、一つの道でしかないので、楽しく書くことが大事なら気にしなくていい。当たり前の話だ。
②の場合は、これから考えてみてくれたらいいなと思う。思考もトレーニングだから始めからうまくはいかないだろうが、それでもめげずに考え続けてほしいなと思う。
③は、大体のところで①と同じだ。やはり趣味の小説だから、己の実力不足と向き合うのが辛かったら向き合わなくて構わない。
でも、だけどももしあなたが「なんかすごい小説を書きたい!」なら。すごくて、うまくて、面白い小説が書きたいなら。今の自分の小説は【理想】から遠くて悩んでいるなら。
Step1-4はあなたの助けになってくれると思う。少なくともわたしはそう信じている。
二次創作字書きがなんかすごい小説を書くための4Stepを通して聞いてほしいこと
繰り返すが、別に頑張る必要はない。頑張りたくなかったら頑張らなくていい。だってやっぱり頑張るのは辛いし、大変だし、きついし、嫌になるし、放り投げたい。寝て起きたら神字書きになってないかな~と大の字になりたい。でもそんな朝はこないので、次に簡単に神になる方法=努力を試そうか、と重たい腰を上げるのが凡人スタイルだ。
付け加えると、それでもわたしはわたしが頑張りたいから頑張っている。頑張ることを茶化すのはもうとっくの昔に飽きたし、頑張っている自分が恥ずかしいとも思わない。自分が楽しく生きていくための作戦を考えることに忙しくて、それ以外は結構どうでもいい。わたしは小説がもっとうまくなって、もっと自由に、もっと楽しく、もっと好きなことをもっと自由自在に、もっとたくさん、もっとどこまでも書き続けたい、そしてそれを読んでもらいたい、読んで面白いって言ってもらいたい、そのために今の自分に足りないものを埋めていきたい! と自分で思っているから具体的に色々やっているだけのハッピー求道字書きなのだ。
書きたいか、書きたくないか。
書きたいならどう書きたいか、どう書いていきたいか、どう書いていったら自分は幸せか。
自分が今、字書きとして何に悩んでいて、どうなりたいと願っているのか。
それを自分で決めること、大事なのはそれだけだ。
上達するためには現状把握は必要不可欠だし、自己分析は誰も代わってくれない。自分で自分を見てあげるしかないし、自分をどっちの方向にどう進めていくかは、自分で考えて自分で決め、自分で進むしかない。わたしなどはちょっとアドバイスをするに過ぎない存在だ。
あなたの字書き道はあなたの前にしかない。
そのことをどうか、忘れないでいてほしいなと願ってやまない字書きだ。
いつかどこかの字書きのお守りになりますように。
#サンプル [7/8追記]わたくしたちの字書き読本【電子版頒布中】 - 長谷川ミオのイラスト - pixiv
二次創作字書きにiPadはかなり良かった
iPadを買った。原稿をするのに結構長いこと欲しかったiPadを念願叶って買った。
わたしは余暇の大半を二次創作の小説を書くことに費やす女で、その七割程度は10万字を超える長編だ。pixivなどのウェブで公開することもあるが、基本的には同人誌を作って頒布するまでを趣味としている。10万字を超える小説を同人誌にして発行するまでは膨大な作業工程があり、仕事が終わった後寝る前や早寝しての朝活時間を費やした程度では到底終わらない。仕事の休憩時間などにもiPhoneでちまちま小説を書いたりするが、なんと小説を書いただけでは同人誌は出ないのである。やることが、やることが多い! そして小説を書くという大前提においてさえ、小説を書く前や書いた後、書いてる最中にやることがとにかく多い。その辺の効率化を考えるにあたり、iPadの導入は有益なのではないかなと思っていた。そして買った。
多分三年ぐらい悩んだ末の購入で、悩んでいたのは主に「安い買い物ではない」「使うか分からない」「使いこなせるか分からない」の三点である。だが買った。そして買って使ったらとてもいいものだった。三つのお悩みポイントも恐るるに足らずという感じでとてもよかった。
という話をTwitterでしたら「わたしも購入悩んでるんですけど具体的に何に使ってますか?」「買って宝の持ち腐れしてます使い方教えて」「そもそも字書きさんってiPad使って何するの?」という質問マシュマロがとんとんと届いた。おお、結構みんな似たようなところで悩んでる…と思ったのと、iPad良いものだったので良かったよと伝えたいプレゼンオタクの気持ちがムクムクした結果、このnoteに至る。誰かの役に立てば幸いだ。
※書き手が腐女子であり、出した新刊が丸々R18本なので、以降そういうことを文字で記載した画像が入ります。
目次
- iPadビギナー字書きのiPad環境
- 何故第6世代にしたのか?
- そもそも字書きがiPadで何をしたいのか?
- iPadで字書きがすること①校正
- iPadで字書きがすること②プロット
- iPadで字書きがすること③台割・進捗管理
- iPadで字書きがすること④画像系のラフ
- 字書きがiPadを買って良かったこと
- 字書きがiPadを買って二ヶ月経った今思うこと
- 字書きがiPadと付き合っていくためにしたいこと
iPadビギナー字書きのiPad環境
iPadを導入したわたしが揃えたのは以下のスペックだ。
1)iPad(第6世代) / 32GB / Wi-Fiモデル / apple整備済品
2)applepencil(第1世代)
3)ペーパーライクフィルム
4)applepencil収納付カバー
整備済品の第6世代は26,800円だった。これにapplecare+とapplepencilを追加して全部で5万円を切った。フィルムとカバーは純正品ではない安価なものをネットで買ったものの、フルセットでこの値段は結構驚きだった。
何故第6世代にしたのか?
このマシュマロを見て頂くのが早いと思う。丁寧なプレゼンをわたしはそのまま丸呑みさせて頂いた。
iPadを買うならapplepencilはマストだったので(applepencilが使いたいからiPadが欲しかった)applepencil対応モデルである必要があった。とはいえ第2世代までは必要ないので、applepencil対応モデルの中で最も安価なもの、という選び方をした。
あとはマシュマロでも答えている通り、長年のappleユーザーの友人にも整備済品をおすすめされていたのも大きかった。彼女が言うならきっといいものだろうという信頼から、買うなら新品ではなく整備済品を買おうと思っていた。結果、買うぞと決めてから在庫を細かくチェックし続けて一ヶ月ぐらいで第6世代に巡り会えた。
第6世代はほんとに入らなかったなあ。
そんなこんなでiPadちゃんは我が家にやってきた。
もうかわいい。
そもそも字書きがiPadで何をしたいのか?
わたしは以下を想定してiPadの購入を検討していた。
1)校正
2)プロット
3)台割・進捗管理
4)画像系のラフ
5)その他(電子書籍、動画視聴、ゲーム等)
とまあ色々あるのだが、決め手は「新しいおもちゃが欲しい」である。自粛生活のおかげで新しいオモチャが欲しい願望が頂点に達したのである。給付金もらったしね。
そしてこの想定は、今のところ全て実行している。つい先日も同人誌を一冊発行したがこのおニューのiPadもかなり活用した。その話を一つずつしていこうと思う。
iPadで字書きがすること①校正
わたしはこれまでiPhoneで校正をしていた。パソコン作業の時間は小説をタイピングすることに費やしたいので、どこでもできる校正は隙間時間に行いたい。結果、PDF化した原稿データをDropboxを経由してiPhoneのPDF書き込みアプリで校正する、というスタイルを取っていた。
だがiPhoneは画面が小さい。いちいち拡大縮小をかけ、ページ推移するごとに位置を直し、指で校正の印をつけるもののポイントはずれがち、タッチペンを導入してみるもそもそもモニターが小さすぎて書き込めない、指で書く修正の文字は読みにくく「改行」「句点読点」「トルツメ」「助詞」程度ならまだ分かるが、文章丸々修正しようと思ったら別途キーボードを呼び出して指示をフリック入力しなければならない…と面倒が多かった。面倒になって印だけをつけて反映させるときに考えたりとか、そもそも修正入れるのを諦めたりとかも少なくなかった。
iPad校正メリット①画面が大きい
これがiPadである。9.7インチ。なんて広大なモニターだろう。拡大縮小なしに修正入れ放題、applepencilで書き込み放題、ページ推移楽ちん、赤字修正を反映させたあとのマーカーチェックも簡単…とあまりにも便利で泣きそうになった。読みやすいのであらやミスに気付きやすい、考えやすい、気兼ねなく細かく修正が入れられる。
iPad校正メリット②applepencil
applepencilはペン先が細いので、それも書き込みやすい要因だと思う。applepencilを使ってみたい、使いたい、というのもiPadが欲しい理由の一つだったので、素晴らしい使い心地で本当によかった。ペーパーライクフィルムはあった方がいいというのが個人的な感想。iPhoneで書き込みしなくなった理由と同じだ、書き心地は校正の質を左右する。
iPad校正メリット③ペーパーレス
そして紙のゴミが出ない…。昔は全ページ出力印刷して直接ペンで赤入れしていたが、あのときの校正のしやすさがiPad+applepencil校正にはあった。こんなにも便利なのに紙ゴミが出ないんだから文明の危機様々である。
説明しようにも出せる画像がほんとにない……。真面目な本出したときに画像差し換えたい。
iPadで字書きがすること②プロット
「こんな話を書きたいな」と思ったあとに話をふくらませるとき、頭の中だけで考えているより、キーボードでタイピングするより、フリック入力をするより、紙の上で手を動かした方が断然考えがまとまると思う。マインドマップを作ったり、思いつくままに書いたり、展開で悩んだときに立ち戻って新しく書き直してみたり……手書き作業はそれなりに多いため、そのためプロット用のノートやクロッキー帳を何冊も用意していたが、今後はiPadだけで全てまかなえてしまう。
使うのは主に純正アプリの「メモ」だ。正直これの使い勝手が良すぎて、他のアプリの必要性を感じない。
「メモ」は本当にシンプルな作りで、ツールはペンが3種、消しゴム、切り抜きペン、定規の四つのみ。おかげで色変え・太さ変え・ペン変えがめちゃくちゃ速くできる。この辺apple製品だなあという感じだ。
ここもかなりいいのだが、わたしはスクロールすると無限に書き込み続けられる点が一番のお気に入りだ。ロールペーパーをころころ転がして好きなだけ描き続けられる感覚とでも言えばいいだろうか。ノートを捲る、画像サイズを変える、その手間が必要ない。書きたいだけずっと書いていけるし、切りたくなったところで切ればいい。わたしはExcelにプロットを起こすので、Excel同様ずっと行が続いていくのが性に合っているのかもしれない。
それと同時に新規ファイルを作るのも一瞬なので、エピソードごと・キャラ別・全体の流れ用・覚えておきたいことメモ・設定資料など、状況に応じて分けられるのもいい。
iPadで字書きがすること③台割・進捗管理
わたしは原稿管理のほとんどをExcelで行う。原稿期間が始まると台割・プロット・スケジュール・予算等をそれぞれ別シートに作ったExcelファイルを新刊1冊ごとに1つ用意して、以降ずっと更新をかけながら使っていくのだ。だから原稿中は常時開いているし、何かあるとすぐExcelを確認する。
そしてiPadはOfficeが無料で使える(今はiPadじゃなくても使えるようになったんだっけな?)。ExcelファイルはDropboxに入れているので、iPhoneがあれば出先でもアクセス可能だが修正はできない。けど、iPadなら可能だ。これは相当便利で、今回もページが足りなくなり伸ばす算段をしていた昼休みに台割を修正した。同人誌印刷所は基本8ページごとの値段設定なので、1ページだけ伸ばすということができない(できる印刷所さんがあるのも分かっている)。なのでどこをどう伸ばすか、どこが足りなくて、どのエピソードを縮めるかなどを考えるとき、修正した台割がわたしには不可欠なのだ。なのでかなり助かった。
進捗管理も同様だ。今何文字まで書いて、今日は何文字書いたか、なども全てExcelで管理しているのだが、総文字数のカウントだけして計算式の入ったExcelに入力しないで朝活を終えてしまった、みたいなことはしょっちゅうある。ちまちまでも進んでいることを確認したい(それがモチベーションになる)わたしにとって、出先でちょちょっと入力して今現在の進捗を確認できるのは精神安定にも効いた。どれだけ情緒不安定で原稿やってるんだという感じだが、原稿中は常に不安定でパニックを起こしているので勘弁してやってほしい。
iPadで字書きがすること④画像系のラフ
字書きでも同人誌を発行するためには画像系の作業が入る。わたしは表紙を作ったりのデザイン作業が好き(というかデザイン含めて一冊の本を作るという趣味を楽しんでいる)なので、この作業は結構長めに時間を取る。applepencilが欲しかった理由でもある。クロッキーするようにiPadを使いたかったのだ。
表紙を作るには物語のプロット同様、イメージを固めるためのラフ作業が不可欠だ。というか、ラフ作った方がいいものが速く作れるのでやってる、と言うのが正しい。
タイトルロゴのラフ。
ラフ作業も「メモ」でやる。iPadにも画像編集アプリとしてAffinityのPhotoとDesignerを入れてあるが、こっちに移る前段階の準備をする。文字で書いたり色を変えてみたり必要要素を抜き出したりロゴを配置したり。うまくいかなかったものも消さずに新規作成新規作成の繰り返しで作っていくので、その辺もメモと相性がいいように思う。
こんな感じになった。かわいい。
Affinityシリーズ、なんでこんなに安いのか謎なぐらい便利。チュートリアルが動画で用意されているのも分かりやすい。PublisherはまだiPad用アプリがないのだそうだ。リリースされたら絶対買おうと思う。
字書きがiPadを買って良かったこと
既に書いてあることの繰り返しもあるがまとめるとこうだ。
1)画面が大きくて校正しやすい
2)applepencilの使い勝手がすごくいい
3)AirDropなどiPhoneとの連携があまりに便利
4)iCloudを経由した純正アプリの使い勝手のよさ
1)と2)は先述の通り、かつ、買いたい理由だった。買ってみて、やはりよいものだったなと感動した感じだ。
3)と4)は実際使ってみて「想定もしていなかったけどこんなにいいものだったなんて!」と驚愕した感じだ。思っていたよりさらによかったポイントである。
買ったiPadはWi-Fiモデルだか、出先でも全く苦にならないのはAirDropを始めとしたiPhoneとの連携力の高さだ。appleシリーズで使うことを想定してあるからだろう。そもそもiPadの設定は「隣のiPhoneはあなたのものですか?」がスタート地点なのだ(アンドロイドユーザーは分からなくてすまない)。面倒な設定のほとんどを自動で引き継いでくれる時点で「もうデジタル関係全部appleがいい……」と思ってしまう。それぐらい、連携が行き届いている。
AirDropがあれば、例えばiPhoneからアクセスしたDropbox内の校正用PDFをiPadに飛ばすことができる。
純正アプリは特に強く、例えばメモなどは、ネット環境にないiPadで作業中でもiPhoneを立ち上げさえすれば同時にアクセスできたりする(昨日気付いた)。
ネットだってiPhoneの電波を分け合うことができる(一昨日気付いた)。
恐らくわたしが把握できていない便利機能は他にも山ほどあるのだろうが、今時点でもかなり便利に活用している。
字書きがiPadを買って二ヶ月経った今思うこと
「安い買い物ではない」「使うか分からない」「使いこなせるか分からない」の三点で購入を悩んでいたと、わたしは書いた。だが買った。そして買って使ったらとてもいいものだった。三つのお悩みポイントも恐るるに足らずという感じでとてもよかった。
「安い買い物ではない」
そう悩んでいたとき、iPadよりもっと安いタブレットの購入も検討していた。校正をするだけなら大きなモニターがあればいいだけだし、ならわざわざiPadにする必要もないだろうと。けれど、いざiPhoneとの連携を体感すると、もうiPad以外の選択肢はなかったなと思って仕方がない。
「使うか分からない」
iPadを使わない日は、うちにやってきて二ヶ月、まだない。大きな画面で校正し、電子書籍を見開きで読み(iPhoneで見開きはきつい)、iPhoneと二台使いでソシャゲを同時進行し、動画を流し、ラフを描き、プロットを作り、やはり大きな画面で素材を探して吟味しては、毎日鞄に入れて連れ歩いている。フルセットで786g……は車通勤だから平気なのかな。毎回重いなとは思ってるけど、持ち歩かない選択肢はなしだ。
「使いこなせるか分からない」
iPadはとにかくシンプルに作られている。あれもこれでもできるんだけど、それよりも「この機能を徹底的にシンプルに無駄なく速く」みたいなことに特化して作られている気がする(メモとか)。だから、たくさんの機能を覚えるよりも、使いたいことをより心地よく使える機械、と思って接するといいのかなと思った。
字書きがiPadと付き合っていくためにしたいこと
1)出先ライティングの強化
文字入力はまだiPhone+フリック入力の方が速いのだが、絶対タイピングの方が速くなるはずなのでキーボードとの連携を強めたいのが一つ。
2)画像作業の強化
出先で告知画像くらいは作れるようになりたい(そして夜のパソコン作業時間をもっとライティングに注ぎたい)のが一つ。
そして最後の一つ。
3)iPadで校正をする時間の捻出
「iPadの大きな画面でする校正最高!」「原稿にiPadいいよ!」と散々言ってきたが、今回の新刊、最後まで書き終えたのが〆切当日の日付を超えたときだった。そこから校正である。いかにiPadが優秀な道具であろうとも、〆切まで残り数時間でどんな校正ができようか。
もっと早く書き終えて、もっとたくさん校正時間を取る。
これを今後最大の課題にしているところだ。全然iPad関係ないじゃんという感じだが、iPadを使って校正したいから校正するための時間を捻出するの! そのためには早く書き終えるの! という風が吹けば桶屋が儲かる方式なのでこれでいいのだ。
とはいえこれはわたしが字書きとして愚かだというだけの話であり、この記事はやはり字書きにiPadはよいものだったという話なのである。iPad、買ってよかったよ!
Twitter用に四枚の画像で説明したいな~と思って書いたラフ。
*
追記
この記事を上げてからちょくちょく質問されたことへの回答をまとめておきます。
- 何故iPad一台で作業を完結させないんですか? →PCの方がタイピングと文章全体の俯瞰が圧倒的に楽・組版をインデザインで行っている等色々理由はありますが、あくまでも「PCをメイン作業として、PCを使えないとき・PCと併用したいとき用の機体として導入したから」が一番大きな理由です。
- iPadのワードの使い勝手はどうですか? →使ってないので分かりません。
- 校正アプリは何を使っていますか? →現在はGoodNotes5を使っています。
- 執筆アプリは何を使っていますか? →Notebooksです。また記事内ではDropboxにバックアップと書きましたが、本アプリとDropboxの相性が悪く、何度か書きかけの原稿数万字を飛ばして青ざめて以来、iCloudをバックアップに使用しています。